薬膳茶ワークショップで自分の体質を知る①
第一部、最初はワークショップから始まりました。講師は神戸の認定講師金谷亜紀さんです。金谷先生は台湾在住もしていてとても知識豊富な先生です。まずは薬膳の基礎知識から、体質セルフチェックへと続きました。ご参加の皆様は真剣にチェックをしていました。ご自身の体質・体調を知ることはとても大切ですね。セルフチェックの後は、金谷先生から詳しく解説され、皆様、熱心にメモを取られていました。ご自身の体質が分かったら、その体質向けの薬膳茶を試飲していただきました。今回は五行説を基に、5種類の薬膳茶を用意しました。お茶は多めに作っていたので、他の体質のお茶も試飲していただきました。次に体質に合わせて飲んでいただいた薬膳茶の食材を実際に見ていただき、お持ち帰り用をブレンドしていただきました。
薬膳スイーツデモ&スイーツ作りWSで体験②
引き続き、金谷先生による薬膳スイーツデモを皆様に見ていただきました。潤いをテーマにした薬膳スイーツ「愛玉子(オーギョーチ)」のデモを見ていただきました。愛玉子って知っていますか?NHK朝ドラ「らんまん」でも出てきたゼリーのようなスイーツです。愛玉子の種を液体に入れて10分程度揉むと…ゼリーのようになるんです!愛玉子はイチジクの仲間のつる性植物で、台湾固有の植物のひとつです。特徴としては、種子を水の中で揉んで混ぜると、種子に含まれているペクチンと、水に含まれているカルシウムが反応して自然と固まるのです。ゼラチンのように動物性ではなく植物性なので、ベジタリアンやヴィーガンの方でも食べていただけます。今回はジャスミン茶風味、白木耳と梨のシロップのせをランチと共に召し上がっていただきました。
カイノクチ薬膳粥ランチ~東美特別メニュー~
ワークショップの後は、薬膳粥ランチを食べていただきました。今回、会場としても快く提供してくださった
「ヒル薬膳粥 ヨル貝割烹 カイノクチ」。東洋美食薬膳協会特別メニューです。メインの薬膳粥は秋がテーマでクラムチャウダー粥でした。クリーミーで少し洋風な感じのお粥でした。他の小鉢類もちょっとびっくりするような内容で、柿入り茶碗蒸しはなかなか食べられないと思います。スープは貝の出汁を使い、うま味が凝縮されていました。実はこの店の大将も薬膳の資格をお持ちなので、秋に合わせたランチは講師の私たちにも参考になる内容でした。ご参加の皆様も美味しそうに召し上がっていました。
谷口ももよ代表講話
ランチも終わりに近づいたころ、当協会谷口ももよ代表による講話です。谷口代表はメディアや雑誌等でも活躍、今年、世界中医薬学会連合会理事にも就任されました。ご参加の皆様も谷口代表に会いたい!と思われてお申込みされた方も多くいらっしゃいました。薬膳・漢方の考え方から、女性の働き方など、皆様頷きながら聞き入っておられました。
散策ツアー(南京町・布引ハーブ園)
第二部は、ご希望の方のみのツアーでした。当協会認定講師小川恵子先生による説明後、2種類のコースから選んでいただき、当協会認定講師が引率しました。小川先生の「可愛くて見やすい手書きMAP」もお渡ししました。1つ目は南京町ツアーです。こちらは金谷先生が引率し、薬膳食材の店などご案内しました。薬膳茶ワークショップを受けた後なので、皆様興味津々で県外から参加した方は特に喜んでおられました。2つ目のコースは布引ハーブ園です。こちらは小川先生がご案内しました。ちょうどお天気も良く、ロープウェイからの眺めも最高だったそうです。ハーブやアロマの香りに包まれたことでしょう。
交流会~馨林にて~
第三部は交流会です。日中ご参加できない方や、認定講師も多く参加されました。谷口代表の乾杯の挨拶後、円卓を囲みながら会話が弾みました。途中、一人一人自己紹介をしていただき、皆様の近況なども伺えました。今回は北海道や鹿児島の認定講師も参加しており、オンラインでしかお会いできていなかった方とも直接お話ができ、やはり対面で話すことはとても良いと感じました。
最後に
このイベントの企画は数か月前より始まりました。当協会初の「地方認定講師による企画イベント」でした。神戸在住の金谷講師、大阪・沖縄在住の小川講師と私の三人でどんなイベントにするか、話し合いを重ねました。一度は神戸に集まり、実際会場をお借りするカイノクチ様に伺って、薬膳粥ランチもいただいて、しっかりとシミュレーションしました。やはり現場を見ているのと画像だけ見ているのでは、まったく進め方が変わってきます。今回滞りなくイベントを進めることができました。今回、広島や大阪からご参加の方もいらっしゃいましたが、感想を伺うと「とても楽しかった」「盛りだくさんの内容でとてもよかった」「谷口代表のお話が効けて良かった」とのお声を多くいただき、本当に開催できてよかったと感じました。
今回のイベントに当たり、カイノクチの大将、ありがとうございました。協会本部講師の皆様、サポートありがとうございました。そして、一緒に企画した金谷先生、小川先生、お疲れさまでした。
薬膳とは、中医学(中国伝統医学)や漢方(日本の伝統医学)の考え方に基づいた食事法で、健康維持、病気の予防などを目的としています。薬膳には必ず生薬が入っているわけではありません。スーパーなどで手に入る身近な食材でも作ることができます。