豆腐食べ比べ祭りin香川

半年以上前から企画を練り上げた「豆腐食べ比べ祭りin香川」。このイベントは毎年開催されるニッポン豆腐屋サミットのなかの企画の一つです。実行委員の一人として携わりました。その様子をフードプランナー/豆腐マイスターとしてレポートします。

目次

ニッポン豆腐屋サミットとは?

全国の豆腐職人、関係団体、機器メーカーなどが一堂に会し、豆腐の文化と技術の継承・発展を目指す日本最大級の豆腐のイベントです。今回で13回目となります。毎年開催地が変わり、今年は四国香川での開催となりました。開催地の豆腐屋をはじめ、業界関係者や私たち豆腐マイスターが実行委員となり、オンラインなどで打ち合わせを重ねて当日を迎えました。今までの模様は、全国豆腐連合会のホームページをご覧ください。

今回はそのサミット開催される2日間のうち、2日目にサミットとは別会場で豆腐食べ比べ祭りを開催しました。サミットと豆腐食べ比べ祭りが同時進行となったのです。

豆腐食べ比べ祭りin香川…初めての試み

毎年各地で開催されるニッポン豆腐屋サミットでは、毎回様々な企画が模様されます。講演会、座談会、豆腐の試食会も開催されましたが、今年は一般の方200名に入場料を払っていただき、約100品の豆腐を試食していただくという初の試みを企画しました。入場料を払っていただくとなると、責任感・覚悟が違います。その料金分、いやそれ以上に楽しんでいただく必要があります。実行委員で打ち合わせの際も、次のことを議論していきました。

・200名もの方を集客できるのか、集客方法は?

・支払い方法、渋滞せずに並んでいただくにはどうしたら良いか

・どのように豆腐を並べたら一般の方にわかりやすいか

・私たちは豆腐の試食に慣れているが、初めての方にどうやったら説明できるか

・気に入った豆腐を見つけていただき、今後にどう繋げるか

・約100商品を会場の冷蔵庫にまとめてストックできるのか

などなど、ここに書ききれないくらいなことを相談しながら一つずつ決定していきました。

その結果…集客方法はSNSを中心に、メディアなどでも取り上げていただきました。集金方法はPeatixを活用し、ご来場のお客様にはチェックできるような豆腐屋リストとともに、食べ方の説明書も画像入りで添付しました。試食は、会場がホテルだったため、円卓を利用し、全国の地域別(関東、九州など)に並べました。普段、豆腐品評会では、木綿豆腐・絹ごし豆腐・寄せ豆腐・充填豆腐というように、製法別に並べますが、一般の方にはわかりづらいと考え、地域別としました。豆腐のストック方法についてはホテル担当者の方と何度も打ち合わせを重ね、ホテルの方々には大変ご尽力いただきました。そして何より、豆腐屋さんたちには、多くの商品をご提供いただきました。その分、いかに一般の方に研鑽された豆腐・豆腐の美味しさ・素晴らしさを知っていただけるか!心して準備に取り掛かりました。

サミット前日(豆腐食べ比べ祭り2日前…)

今回のイベントでは、豆腐マイスター10名でサポートとなりました。広島からは私を含め4名で香川へ向かいました。サミットの前日(豆腐食べ比べ祭りの2日前)、備品搬入のお手伝いのために会場となる高松国際ホテルに向かいました。ちょっと時間が早めだったので近くのカフェにて事務作業を。そしてホテルで荷物を受け取り、夜からの前夜祭の前の空き時間でお客様に配布する資料を準備しました。

カフェにて。広島豆腐マイスター仲間と。
隙間時間で準備、準備
約300名分の配布資料をホチキス留め

サミット1日目(豆腐食べ比べ祭り1日前…)

この日は豆腐の仕分けが準備のメイン。前日入りしていた豆腐マイスターや現地の豆腐マイスター、そして大豆屋さんなど豆腐関係業者の方々で、約100商品の豆腐をヤマト運輸から搬入、そしてホテルで受け入れ、イベント当日に向けての仕分け作業を行いました。豆腐の仕分けは、実はとても大変なのです。豆腐はとても繊細な商品です。いくら運送業者に注意していただくよう「取扱注意」や「下積み厳禁」などのシールを貼っていても、潰れてしまっている豆腐があるんです。(悲しい…)

今回は一般の方を100名ずつ2部構成で受け入れます。その後は関係者の方々にも試食していただくことになりました。ということは3部構成で、各100名分の豆腐を仕分けていきます。豆腐の総数を数えながら、これは第1部用、これは第2部用、第3部用と…。冷蔵庫が会場脇のバックヤードのみでは入れられなかったため、別の階の冷蔵庫もお借りしてました。当日無駄のないように豆腐を出し入れするため、冷蔵庫に詰め込む順番も大事です。番重にラベルを貼ったりと、ここも工夫が必要なのです。

Peatixから名簿作成

今回はPeatixというイベント集客・管理を行うイベントプラットフォームを使って申込受付と事前入金を行いました。早めに締め切って、参加者名簿作成することもできましたが、今回は、イベント2日前にメディアでの告知があったため、名簿作成はギリギリとなりました。イベント前日に私はホテルで名簿を作成し、印刷しなければなりませんでした。メデイア告知で、ありがたいことに満席御礼となりました。

さぁ、イベント当日

豆腐食べ比べ祭り会場にスタッフは8時集合!「頑張るぞー!オー!」の掛け声と共に会場設営スタートです。役割分担はバッチリでしたので、みんな粛々と作業を進めていきました。今回は会場内をさらに2班に分け、それぞれのリーダーのもと、準備を進めました。北海道〜中部地区をチーム香川(香川先生率いる、寺田さん、岩﨑さん、吉井さん)、近畿〜九州沖縄地区、中四国特別コーナーをチームかずよ(多田さん率いる、大西さん、大倉さん、大坪(ゆ)さん)、Peatix受付は上田さん、高井さん、現金受付は菜虫さん、篠崎さん、メディア担当・会場全体は高田さん、会場全体・行列のお客様に説明は青柳さん、写真撮影は寺田さん、ホテル内会場案内係は谷川さん、藤田さん、そしてオープニング豆腐ラッパは現代の名工でもあり、全豆連会長の東田さん、司会は平野さん、の精鋭メンバーで運営しました。

頑張るぞー!オー!!
チーム香川
チームかずよ
受付、くみこさん、高井さん
現金受付、菜虫さん、篠崎さん
オープニングは東田会長の豆腐ラッパ!
会場設営!整然と!
会場設営!美しく!
色々対応してくれた高田さん
司会はやっぱり平野さん
私はウロウロ(笑)
ご来場の皆様、ありがとうございました。
お客様に丁寧な説明!青柳さん
豆腐マイスターも丁寧に対応
質問にもお答えします
お客様にわかりやすく!
プレートにはお店のQRコードも!
メディアの方も!
サミット会場と中継で繋ぎました
スタッフみんなでお疲れ様でした!
豆腐マイスターとサミット司会のまめちゃんこと工藤詩織さんも!
サミット&試食会スタッフで「はい、豆腐〜」

今回のイベントでは、実行委員の一人としてしっかりサポートさせていただきました。初めての試みのイベントはシミュレーションをしても、思わぬことが起きたりすることがあります。準備に準備を重ねること、役割分担をはっきりさせることが大切です。今回はそれぞれのリーダーが各担当でしっかり臨機応変に対応してくれたので、お客様からのクレームもなく、無事終了することができました。実行委員の皆様、豆腐マイスターサポートスタッフ、関係業者の皆様、豆腐屋の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

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