宮古島まごとうふ
「まごとうふ」の名前の由来は、HPにも書かれていますが、豆腐職人下地さんが子供のころ、毎日オバァが作った豆腐と下地さんをリヤカーにのせて市場へ向かっていたとのことです。沢山のお客さんに囲まれて楽しそうに仕事をするオバァを見て育った下地さんは自分の代まで繋ごうと思い、一から豆腐作りを学び、オバァからまごへ…たくさんの人に覚えてもらいやすいように『まごとうふ』と名付たとのことです。私は、いつも下地さんのことを「まごさん」と呼ばせていただいています。
まごとうふさんとの出会い
まごさんとの出会い…というか「まごとうふ」との出会いは2018年。ニッポン豆腐屋サミットin北海道の前夜祭の時、回ってきた豆腐を試食しました。全国のどこかの豆腐屋さんのものとはわかっていましたが、どこのものかわからず試食しました。口に入れた瞬間!これ、どこの豆腐??とパッケージの裏を見てしまいました(笑)濃厚で甘くて滑らか!衝撃を受けました。その豆腐が「まごとうふ」さんのおぼろ豆腐でした。その衝撃の豆腐が、なんとその年の全国豆腐品評会の最優秀賞を受賞したのです!
工場見学~貴重な体験~
宮古島へは7名の豆腐マイスターで伺いました。広島から5名、宮城から1名、そして韓国から1名。みんな豆腐が大好きなメンバーです。まごさんから、朝8:45ころ来てほしいを言われたので、その時間に合わせてホテルから徒歩で向かいました。途中、宮古島の住宅街や花を眺めながら歩きました。マップを見ながら歩いていくと、看板とその先に移動販売用のトラックを見つけました。
工場に入ると、豆腐の熟成中でした。まごさんは、快く工場を案内してくれました。まごとうふさんは地釜で豆乳を炊いてます。炊いた豆乳を鍋に移してからにがりを打ちます。地釜で炊くと焦げ風味をつけることができます。先日の豆腐屋サミットでは、島豆腐の試食もあり、この焦げ風味が強い豆腐屋さんがあり、びっくりしました。好みが分かれるところですが、これも面白いです。まごとうふさんは、あまり焦げ風味はなく、私としてはとても甘くて食べやすい豆腐です。地釜に残った豆乳の焦げは、剥がすのがとても大変なんです。家庭の鍋で豆乳を炊いた後のこびりつきでも大変ですから。そのことを伺うと、こびりつきを剥がすのには、工具用のヘラを使っているとのことでした。なるほど~です。地釜一つで半丁(550g)の島豆腐が50丁できるとのことです。普段は6釜分作られるそうです。沖縄の島豆腐は1丁が約1㎏ですが、最近は半丁(約500g)で販売される豆腐屋さんもあります。
熟成が終わると豆腐を崩して「ゆし豆腐」完成です。「ゆ」と「豆腐」に分けて、販売用の袋に詰めていきます。「ゆ」を分けるのにザルを上手く使われていました。ゆと豆腐の分量を均等に袋詰めする工夫ですね。
豆腐の製法をご存じの方もいると思いますが…、ゆし豆腐の過程を経て、島豆腐が作られます。島豆腐はゆし豆腐を型箱に入れて重石をして作ります。
できたてのゆし豆腐を試食させていただきました!普通の豆腐と比べると塩味が強いため、そのままでもとても美味しいのです。疲れた日や二日酔いの後には格別だと思います(笑)フワフワな豆腐が優しいです。
最後に
思い切って宮古島まで行って本当によかったです。まごさん、まさえさん、本当にありがとうございました。そして、ご一緒してくれた豆腐マイスター仲間のまみちゃん、モリモリ、ちかちゃん、リカちゃん、かずちゃん、そしてゆうくん、ありがとうございました。