SMTS
Super Market Trade Show(SMTS)とは、スーパーマーケットを中心とする食品流通業界に最新情報を発信する商談展示会です。国内外の食品や最新の設備・資材、店舗開発・販促に関する情報が集まります。今回で第59回目となります。
合わせて、「こだわり食品フェア2025」「デリカテッセントレードショー2025」も開催されました。
今回初めてSTMSに行ってきました。3日間のうち2日間会場を回ってきましたが、それでも時間が足りないくらいでした。その中で、印象に残った商品やブース、そして今までの活動の中でご縁をいただいた方々をご紹介します。

お弁当・お惣菜大賞2025
スーパーマーケット研究家菅原佳己にご教示していただきながら、賞を受賞したお弁当やお惣菜を試食しました。

最優秀賞を受賞したのは、サミットの「彩り幕の内御膳(活〆ぶり西京焼き入り)」でした。9つに仕切られた容器に少しずつ詰められた幕の内御膳は、女性には嬉しいですし、人気のだし巻き卵はジューシーでこれは本当に美味しくいただきました。タイトルにも書かれている西京焼きも程よく焼かれていてこれもポイントが高かったのではないでしょうか。すき焼きは甘辛味がしっかりついていて、満足感がありました。

こちらは優秀賞を受賞したおにぎり、静鉄ストアの「ビッ具すぎるおにぎり(ふっくら牡蠣の佃煮風焼き)」です。こちらは牡蠣のインパクトがすごい。静岡は牡蠣の産地ではないのですが…、味付けはしっかりしていて牡蠣の旨味を感じました。

こちらは入選された商品、豆腐マイスター・食育油揚げマイスターとして気になったのでご紹介します。ミツハシライスの「磯辺いなり」いなり寿司を海苔で巻いてあり、中の米はしょうゆおこわでもっちり。まさに磯辺いなり寿司でした。油揚げも甘辛でとても美味しかった。


地方・地域産品、ここは面白い!
県ごと、地域ごとのブースに分かれていました。まず気になったのは、ブースの看板です。それぞれ特徴があり、面白かった。






お酒に合うジンジャーシロップ!イトク食品(尾道市)
気になった商品はたくさんありましたが、その中からいくつかご紹介します。まずは、イトク食品(尾道市)のジンジャーシロップ。イトク食品さんの生姜湯などは有名ですが、この「お酒にあうジンジャーシロップ」は初めていただきました。試飲の際、ほんのひとたれウイスキーを垂らしていただいたら…これは美味い!と声に出してしまいました。そして社長が来ていたエプロンもマスターのようで素敵でした。



レストランから生まれたドレッシング!Mr.カンカン(奈良県)
奈良県のMr.カンカンさん。こちらはドレッシングなどの調味料のレパートーリーも多く、なんと言っても素材にこだわって無添加なところもいい。「なんでもいける胡麻すり上手」は濃厚で、今まで食してきたゴマだれの中で一番美味しいかもしれない。その名の通り、なんでもいけます。



松山揚げといえば!程野商店(松山市)
程野商店(愛媛県)さん、昨年はイベントでもお世話になりました。松山揚げといえば程野商店さん。現在「松山揚げ」を作っているのは、程野商店さんのみとのことです。東日本に住んでいた頃は、なかなかお目にかかれない松山揚げでしたが、広島に引っ越してきてからはよく食べるようになりました。うどんや味噌汁にパパッと加えるとコクも出て、食感はトロッとして美味しい油揚げです。昨年、新商品の「松山だし」が発売になりました。出汁に松山揚げが入っているという、目から鱗の商品です。これだけで深みのあるお出汁が取れます。


わんこのジビエ!三次ジビエ工房(広島県三次市)
広島県三次市の三次ジビエ工房さん。試食に出されていた「熟成鹿肉ごろごろカレー」は鹿肉がゴロッと、でも柔らかく、そして臭みもなく、さすがジビエ専門レストランが監修したという深い味わいでした。そして、最近はペット向けの商品が色々と発売されていますが、こちらは「わんこのジビエ」で、犬の管理栄養士が調理したペットフードだそうです。鹿肉は良質なタンパク質を多く含み、ヘム鉄やビタミンB群、DHAやアセチルカルチニンなど体に嬉しい栄養素が含まれています。



シロップのような純米本みりん愛櫻!杉浦味醂(愛知県碧南市)
愛知県碧南市の杉浦味醂さん。一昨年、工場見学をさせていただきました。こちらの純米本みりん「愛櫻」は、香りもコクも甘味もあり、1年熟成、3年熟成、それぞれの良さがあり、3年ものはまさにシロップのようです。スーパーなどで売られている味醂と比べてとても濃いので、使う量は少なく済み、料理だけでなくスイーツにも使えます。こちらの「みりんキャラメル」もとても美味しいです。味醂についての基礎知識、三河みりんについては、ぜひ杉浦味醂さんのHPをご覧いただきたいです。



皮はモチモチ、はちやの餃子!蜂屋食品(宮城県塩竈市)
宮城県塩竈市、創業は大正13年のはちやの餃子さん。仙台に住んでいた頃お世話になりました。昨年、広島にある百貨店の催事で売っていたので思わず購入しました。餃子の皮はもちもちで、具はジューシー。食品添加物を一切使用しない「頑固餃子」もオススメです。ぜひ召し上がっていただきたい餃子です。

経木で包まれた納豆!下仁田納豆(群馬県)
群馬県の下仁田納豆さん。メディアやSNSで拝見していましたし、下仁田納豆も食したことがありますが、様々な商品を見ることも南都社長にお会いするのも初めてでした。納豆真打としては納豆は見逃せません。下仁田納豆の特徴の一つは、納豆を包む「経木(きょうぎ)」です。経木とはスギ・ヒノキ等の材木を紙のように薄く削ったもので、下仁田納豆さんは群馬県産の赤松を使った昔ながらのものを使用しているとのこと。ほのかな木の香りも美味しさを増してくれます。


糀味付納豆が絶品!大力納豆(新潟県)
ここからは、新潟県ブースの中からご紹介します。こちらも同じく納豆屋さんです。新潟県魚沼の大力納豆さん。私はこの納豆で育ったと言っても過言ではないです。父の実家が魚沼でした。大力納豆坂詰社長と直接お会いするのも実は初めてでした。山紫水明の土地の利を生かして作られた納豆です。大力納豆さんの社名、そしてロゴは相撲の軍配…先代が相撲好きで、当時一人しかいなかった横綱のように粘り強く!ということで「大力納豆」と名付けたそうです。大豆にもこだわった納豆、そして私のおすすめは「味付納豆」です!これがあれば何杯もご飯がいただけます。糀が入った味付け納豆、子供の頃を思い出します。



乾杯専用ノンアルコール甘酒!古町糀製造所(新潟市)
私が新潟に住んでいた時には無かった「糀」のお店、古町糀製造所さん。ロゴやラベルが可愛くて、パンフなどコンセプトの統一感がありました。早稲田大学と共同開発した乾杯専用ノンアルコール甘酒「甘杯(かんぱい)」。試飲させていただくと「ん?酸っぱい?」ぶどう酢が入っていて、と言っても酸っぱすぎず、爽やかな甘酒でした。これは乾杯の時、食前に良いと思います。こちらの創業ストーリーは、ぜひHPをご覧ください。



鮭の焼漬はご飯のお供に最高!小川屋(新潟市)
新潟は鮭の町でもあります。小川屋さんは、新潟に伝わる鮭鱒を中心とした伝統的な名産品を作り続けています。特に鮭の焼き漬けが美味しいです。ブースでは瓶詰め商品も並んでいました。質問すると、やはり昔(私が新潟にいた頃)は無かった商品らしく、今は瓶詰めもよく売れているとのことでした。鮭鱒だけでなく、海鮮ふりかけや肉味噌なども並んでいました。



ル・レクチェの果汁100%ジュース!ヤマヨ果樹園(新潟市)
新潟といえば、ル・レクチェですね。高級フルーツに分類されると思います。ラベルやパッケージを見ても高級感が漂います。一際目立った「千」の文字が書かれたラベルの瓶に入ったジュースは…やはり、千疋屋向けのものでした。果汁100%ジュースのほかに、ルレクチェのグミを試食させていただきました。噛むと「んん?」外側と内側の食感が違う、というか中がジュレのようになっていました。そして、グミにありがちな、ちょっと工業的な味がほぼない!小柳社長もそこが難しかったとおっしゃっていました。



天然醸造無調整で縛っただけの生醤油!ホクショク(新潟県長岡市)
長岡で生まれたこだわりの醤油とビール。醤油は、天然醸造・無調整で縛ったまま何も加えない生醤油「郷土の実り」。この醤油は、県産醤油復刻プロジェクトから生まれた醤油。(新潟県醤油協業組合、山崎醸造、ホクショクで立ち上げた)このネーミングも新潟らしさを感じます。そして新潟の名産品の一つ「かんずり」を使った「かんずり鍋つゆ」など、新潟色のある商品がいいなと思いました。※かんずりとは、新潟県妙高市で古くから伝わる発酵香辛調味料。こちらの会社は、食育にも力を入れているとのことで、醤油作りWSなども行われているとのこと。ぜひ見学してみたいと思いました。

おむすびジャム!寿々瀧(新潟県長岡市)
こちらのブースは、おしゃれな瓶詰めが並んでいて、ナチュラルな感じがした。瓶詰めもいくつか種類があったが、「おむすびジャム」が目に止まりました。おむすび?ジャム?お話を聞くと、パンにジャムを塗るように、おむすびにのせるジャムということでした。最近はおむすびの具は中にも上にも乗っていますね。(そういう訳ではないかと思いますが…)こちらの会社、SUZU GROUPは、地域のために、多様性、持続可能性、ここにしかない魅力…など、これから地域の企業として必要なコンセプトを掲げています。



進化する和パスタ!玉谷製麺所(山形県西村山郡西川町)
山形の霊峰月山の恵みを受け素材のチカラを引き出す麺造り。うつくしい和のパスタ。進化続けている玉谷製麺所。玉谷専務とは、食の活動でご縁をいただいております。今回も新しいパスタをご紹介していただきました。きのこのショートパスタ「森の子たち」には、椎茸やマッシュルームなどの粉末が練り込んであって、煮た時のスープも美味しいのだそうです。きのこの形も椎茸やエノキなど、機械で作っているとはいえ、細かな部分は職人技だと感じました。


「現代の名工」を受賞!久在屋(京都市)
令和6年度、卓越した技能者「現代の名工」を受賞された東田社長の豆腐屋、久在屋さん。豆腐マイスター講座でもいつもお世話になっております。厳選した国産素材、天然素材のみを使用した豆腐作りをされています。市場にはなかなか出回らない地大豆(在来品種)を探し求め、その大豆の特性を生かした地豆腐作りにも力を入れていらっしゃいます。


家庭で作れる温泉湯豆腐!平川屋(佐賀県武雄市)
こちらは温泉湯豆腐で有名な豆腐屋さんです。家庭でも温泉湯豆腐が食べられるように、調理水とセットで販売されています。他にも、「濃い豆腐」はチーズのような濃厚さ、コクがとても美味しい豆腐です。こちらの豆腐は広島でも購入することができます。


おからを使った加工品が続々と!おとうふ工房いしかわ(愛知県高浜市)
こちらも豆腐マイスター講座でお世話になっております。どんどんと新しい商品が開発されています。最近、私のお気に入りは「おからクランチ」です。大豆ミートと見ていますが、おからから作られています。製造時に毎日出る副産物「おから」を使ってさまざまな加工品も作られています。ブースでは、豆腐マイスター仲間がお手伝いしていました。豆乳からの出来立て豆腐、美味しかったです。

漬物王子がいるよ!山形のだし!マルハチ(山形県東田川郡庄内町)
以前、お世話になった山形の漬物屋さん。山形の漬物といえば「だし」です。山形のだしとは、きゅうり、茄子、みょうが、しそ、昆布などを細かく刻んで醤油などで漬けた、山形で古くから食べられている家庭料理です。パッケージには漬物王子が載っています。他にもさまざまな漬物商品がありますが、私はセロリの漬物が好きです。しょっぱすぎず、サラダ感覚でいただけます。



今回、初めて参加した「スーパーマーケットトレードショー」は、いろんな意味でワクワクでした。新しい商品、懐かしい方との出会い、地域産品の面白さ…。全てのブースはご紹介できませんでしたが、これからのフードプランナーとしての活動に生かしていきたいと思います。お話せくださいました皆様、ありがとうございました。