奈良県宇陀市、大和当帰圃場見学ツアー

私が所属する東洋美食薬膳協会の圃場ツアーに参加してきました。奈良県宇陀市にある大和陶器の圃場見学、そして薬草料理をいただいてきました。薬膳研究家そしてフードプランナーとしてレポートします。

目次

宇陀市、大和当帰圃場見学

見学日当日、集合場所は自宅から約4時間の宇陀市榛原駅。初めて訪れる場所でした。東洋美食薬膳協会の谷口代表をはじめ、認定講師の皆様、ツムラ様と共に圃場ツアーに参加してきました。

大和当帰とは、奈良県原産のセリ科の多年草で、根は生薬として、葉は食用として利用される薬草です。漢方薬の「当帰芍薬散」は有名ですね。今回奈良県宇陀市の圃場に伺って色々とお話を聞いてきました。栽培に至った経緯や栽培中のご苦労など。こちらの圃場では、大和当帰の葉をメインに年3回収穫しているとのことです。最後収穫の際、根の部分も収穫しますが、葉の収穫がメインのため、根はあまり育たないそうです。

JR榛原駅、はいばらと読みます
大和当帰についてお話を伺いました
ときわクラブ萬世(ばんせ)代表
大和当帰の葉、真ん中の新芽を残して収穫します
大和当帰の花
茎の切り口から出る汁が肌に付き日に当たるとかぶれるそうです

大願寺、薬草料理に舌鼓

圃場見学の後、本部講師の明石さんが予約してくれた「大願寺」の薬草料理を食してきました。本来、この時期は薬草があまりない時期のためお休みしているそうですが、大和当帰の見学、学びのためということで、予約を受けてくださいました。お寺で薬草料理ということでシンプルな料理をイメージしていましたが、なんとビックリ!懐石料理のようで、これぞ丁寧な手仕事!という素晴らしい料理の数々でした。目からも癒されるコース料理で、食の仕事をしている私たちは、工夫された薬草料理を堪能しました。

目にも美味しい!金針菜の胡麻和えがおいしかった
薬草茶が体に染み渡る
葛切りがもっちり、むっちり!
優しい飛龍頭に吉野葛銀餡
薬草天ぷら、大和当帰、ドクダミ、ミント他
古代米がたまらなく美味しかった
左はどくだみのシャーベット、一口目は、ん?だったけど後味スッキリ
ごちそうさまでした
離れにも部屋が

大願寺もちょっと見学

趣のある玄関
山門の額「薩埵山(さったさん)」は松山藩主織田信武公の直筆
聖徳太子が蘇我馬子に命じて建立させたと伝えられている
大願寺は少し山の上にあります
狛犬ではなく、狛虎!
お釈迦さまの足跡

周辺散策、街並みがレトロ

薬草料理を堪能した後、レトロな街並みを散策。森野旧薬園でも見学し、道の駅へも行ってきました。森野旧薬園では、葛や薬草を見学、薬草は山を少し登りながらで、なかなか疲れました。この日はとても暑かったので^^; 帰りに吉野葛や葛切りを購入。あ、暑くてコーヒーフロートも(笑)ソフトクリームは吉野葛入りでした!そう言われれば、若干とろみを感じました(笑)道の駅では、大和当帰を使った商品や、吉野葛を使った商品がたくさん売られていました。

森野旧薬園
山のあちこちに薬草が
降りる頃にはヘロヘロ(笑)
吉野葛
元祖 吉野葛
レトロな街並み、ひ、人がいない
奈良漬のお店
薬の館
道の駅でコーヒーフロート飲んだ

最後に

日帰り弾丸ツアーとなりましたが、とても学びのあるツアーでした。言葉では知っていることでも、やはり実際に見ること、触れることはとても大切だと思いました。薬草を栽培するにあたってのご苦労も伺うことができ、改めてありがたくいただかねば!と思いました。圃場見学の帰りに貴重な大和当帰をいただいたので、家でクッキング!お店で天ぷらをいただいたので他の料理にしようと。検索したらジェノベーゼ風にできそうだと分かったので、早速作ってみました。大和当帰の葉をさっと湯掻いて、あとはジェノベーゼソースと同じ作り方で作りました。ザ・セリ科!の風味がしましたが、家族にも好評でした。薬草パワーをいただきました!

今回見学させていただいた、ときわクラブの皆様、宇陀市の皆様、企画していただいた協会本部の皆様、ありがとうございました。ご一緒していただいた認定講師の皆様、ありがとうございました。

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